もうすぐ開店の時間で、浴槽に入浴剤を入れたり、お客さんをお迎えできるよう準備をしていました。

「あれあれ、地震だ」って慌ててボイラーやポンプのスイッチを全てOFFにしました。

「早く止まれえぇぇぇ」揺れがどんどんと大きくなりそして長く、裏口のドアにつかまりながら親父と二人で、今までに体験した事の無い大地震をただただやり過ごすしかありませんでした。

「こんなに揺れるんだぁ」って、揺れが収まりあたりを見回すとお湯のタンクからお湯が溢れだし、裏口は水没したかの如く水びたしでした。

準備した浴槽も、四割程の湯水が外へ溢れ出ていました。

こんな状況ではいつも通りにお店を開店する事は出来そうにありません。

取り急ぎお店の全ての設備の点検をして、5:00頃にお店を開けた事をよく覚えています。

その後、お店のテレビでこれが未曾有の大災害である事を知りました。

こんな五年前の今日は、一日中色々な事がありました。

考えると思い出します。

行き着く所は、何の被害も無く幸せだと言う事です。

同じ日本人なんで、「復興のお手伝い」って考えても何もできないんで、幾何かの募金と地の海産物をいつも買い求めるようにはしています。

「思ったり考えたり」って大切な一日です。