昨日、いつものようにお客さんの応対をしていると、浴室で「ガチャガチャガチャーン」って、何やら排水溝を開けたり閉めたりしているような、聞き覚えのある金属音が鳴り響いています。
「どぶに何か流しちゃったんだろうか」と少し気になりましたが、そのままひっきりなしにお見えになる?お客さんの接客をしていました。
しばらくすると「すいませーん、ロッカーの鍵をどぶに流しちゃったんですがぁ」って、男性のお客さんがとても困った様子です。
よくよく話を伺ってみると、お風呂から上がろうと思ったがロッカーの鍵が無い事に気づき、浴室のいたる所を探し回って下さったようです。
どこにもないのでそれじゃぁ排水溝から流れて行ったんだろう、と言う事のようです。
「排水溝は流れ出ない仕組みになっているんですよぉ」ってお話しましたが、「それじゃぁ何処へ」です。
浴室の排水溝です。大きなものが直接流れ出ないように高さ3cm程の壁があります。
「浴槽は入りましたか?」「うん、ここへ」との事で浴槽の点検です。
浴槽を上から見てもバイブラって言う装置で、ブクブクと泡が出ているんで底までは見えません。
一時的ですが設備のスイッチをOFFにして、入浴中のお客さんに「鍵が落ちてないですかねぇ」って見て頂いたら「あるよー、ほら」で一安心です。
銭湯の定番?バイブラと呼ばれる装置でブクブク泡の浴槽です。
「あー良かったぁ」ってほっとしておられましたが、当店に汗を流しに来ていただいたのに、変な冷や汗をかいちゃって「心中ご察し致します」です。
この方、当方と一緒に最後まで鍵を探し回って頂いたんで、すごくいい感じでした。
余談ですが、同じような状況でも本人は全く何もせず、「風呂屋に話したんだから何とかするだろう」って感じの方もたまにいらっしゃいます。
そんな無責任感しか感じられない方には当方も「あんたに貸したんだから一緒になって探しなよお」って、でかい声で「イエローカード」な時もあります。
とりあえず早々に鍵が見つかって当方もホットしました。
「鍵が無い」って、お風呂屋ではつきものですが、「チョット考えて頂くと」、「あったぁ」って事がほとんどなんです。
でも「自分が・・・」ってなったら「焦っちゃうよ」ですよねぇ。
外の排水溝です。浴室の排水が全てここに集まります。画像の左半分がヘアキャッチャーになっています。浴室の排水溝を通り抜けてもここでキャッチですが汚水なんで汚れています。(ここは毎日ゴシゴシ掃除しています)