年配の方々はご存知だと思いますが、ポマードっていう整髪料が紳士の身だしなみの必須アイテムだった時期がありました。

当店では使いきりサイズのものを販売していました。

DSCN1111一つ50円で販売していました。

今でもドラッグストア等では見掛けますが、ほとんど愛用している方を街で見掛ける機会が減りました。

若い方はご存じないと思いますが、いわゆるスタイリング剤です。

油の塊、軟膏ほどの固形物です。

匂いは?おじさんの匂いかもしれません。

「柳屋」「MG5」なんてブランドが有名どころだったと思います。

それを指先ですくって髪にべっとりとなすります。

オールバックやリーゼント等のガッチッガチのヘアースタイルの方々には必需品でした。

当方は天パーのもじゃもじゃ、猫っ毛なんで全く必要ありませんでした。

当店で販売しなくなって十年程が経ちますが、いまだにその頃の在庫があります。

当店ではお風呂の栓にこれを利用しています。

この浴槽の栓はステンレス製、初めは精密機械のように限りなく円いのですが、抜いたりはしめたりしているうちに、少しづつ噛み合う部分がでこぼこになってきます。

DSCN1107浴槽底部のステンレス栓

漏水防止のために、栓をするときにその周りにポマードをべトって塗って閉めます。

先代の親父がやっていた事ををそのまま踏襲しています。

お蔭さまで上手い事いっており、結構重宝しています。

まだ在庫があるので当分持ちますって、当時どれほど仕入れていたのか気になるところではあるんですが。