銭湯はを利用されるお客さんは様々です。
「家にお風呂があるから銭湯は利用しません」ってよく聞くんですが、ご利用されている方の大半は、ご自宅にもお風呂のある方だと思います。
銭湯に何かしらの目的や価値感があってお見えになっていただけるんだろうと、当方も良いように解釈しております。
近年は、銭湯巡りをしていただいている方々もおり、わざわざ遠方から足を運んでくださいます。
大変ありがたいものです。
色々な銭湯をご利用されているお客さんは、個々のお店の優れたサービスを体験している銭湯通な方々です。
今では銭湯マイスターなる言葉もある程で、現在の激減する銭湯を文字通り応援して下さるサポーターの皆さんには、風呂屋の親父としては大変感謝しています。
このような方かどうかわかりませんが、一見のお客さんがお越しになると、「お風呂セットありますかぁ」「お手軽セットみたいのありますかぁ」「レンタルタオル貸して下さい」ってお風呂道具をお持ちにならない方がいらっしゃいます。
今はどこでもそうなんでしょうが、浴室にシャンプーやボディーソープを常設し自由にお使いいただいているので、タオル類を貸し出せばお客さんは手ぶらでもOKなんです。
お風呂屋も変われば変われるもので、「神田川」のイメージからようやく脱出したような感じがします。
ニーズに応えるっていうんでしょうか、「お客さんが利用しやすいお店造り」、一寸づつですが当方も浮世の流れに置いて行かれないように頑張ります。
只銭湯って、サービス業の至れり尽くせりより、少しばかり窮屈な所もあっていいのかとも思っています。
知恵の無い親父の負け惜しみっぽいですが。
昨日はやはり普段お見掛けしないお客さんが「湯めぐりセットみたいな物ありますかぁ」ってお見えになり、当店の貸タオルの説明をしましたが、「湯めぐりセット」っていい感じ、ネーミングに感心しました。
ちょっとした知恵と工夫で「よそ様にも負けないように」って気持ちです。